NEWS 01 Aug 2019-TOPICS

月刊EXILE 2019.8月号 岩元美智彦さん対談

月刊EXILE 2019.8月号 岩元美智彦さん対談画像①
月刊EXILE 2019.8月号 岩元美智彦さん対談画像②
月刊EXILE 2019.8月号 岩元美智彦さん対談画像③

黒木啓司(以下啓司):今日はお忙しい中お時間を作っていただいて、ありがとうございます!

岩元美智彦(以下岩元):いえいえ、こちらこそ。僕たちの活動に興味を持ってくれてありがとうございます。

啓司:先日、お食事させていただいた時に、リサイクルの仕組みを聞いて、すごく感動しました。

岩元:嬉しいですね。

啓司:世界的にも注目されていて、たくさんの企業とも様々な取り組みをされていると思うのですが、改めて日本環境設計さんがどんなことをされているのか、教えていただいてもいいですか?

岩元:僕らは“循環型社会”を目指しています。例えば身近なところでいうと、もう着なくなってしまった衣類を引き取って、飛行機なども動かせる燃料にリサイクルするお手伝いをしたり、衣類からポリエステルを取り出して原材料に戻してまた服を作ったり、地上にある一部のゴミを資源に変えて、地下資源に頼らず、私たちの手元にある役目を終えたものを再資源化するリサイクルに取り組んでいます。

啓司:JALさんとの取り組みに関しても、機内誌等読ませていただきました。

岩元:古着をバイオ燃料に変換して実際に飛行機を飛ばすには、10万着必要だったんですが、30万着も集まって。バイオジェット燃料を使用した記念飛行にも募集人数をはるかに上回る応募が来ています。自分の服を燃料にした飛行機で空を飛べるなんて、思い出にも残るじゃないですか。楽しみながら、リサイクルを身近に感じてもらえるといいですよね。

啓司:デロリアンもお話を聞いてすごく感動しました!

岩元:デロリアンは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の中でゴミで動くタイムマシーンとして登場しますよね。現実世界でも、皆さんが着なくなった服、いわばゴミを燃料にすることができたのでユニバーサルにプレゼンしたところ、Go!デロリアン企画に賛同頂きました!プレゼンでは、ゴミを燃料に循環できる技術を開発できたので、戦争やテロの原因である地下資源の争奪をなくすことが可能になる。“子供たちの笑顔を取り戻す”ために、デロリアンでアピールをしたいという想いが伝わったみたいです。その後デロリアンを購入し様々な環境イベントに展示しています。ただ“リサイクルに協力してね”と投げかけただけでは理解を得ることが難しいけれど「古着を持って来てくれたら、デロリアンと写真を撮ることができます」と告知すると、みんなが来てくれて、いまだに行列ができます。その間に映画の思い出話もしてもらえるし、環境の気付きを提案することもできる。楽しみながら参加してもらうことが 大事なんですよね。

啓司:この購入したデロリアンは実際にゴミで動いたんですよね?

岩元:映画の中で主人公たちが未来に到着した日である2015年10月21日にイベントを開催して、作中に描かれていた“ゴミをエネルギーにして動くデロリアン”を実現することができました。ゴミで動いたデロリアンは世界で一台だけだと……

啓司:そんな貴重な車と一緒に撮影できてとても光栄です!あと、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックから、都市鉱山でできたメダルが使用されるんですよね?携帯電話やパソコンをリサイクルして、金・銀・銅のメダルが作られる。

岩元:そうなんです。平和の祭典であるオリンピックだからこそ実現できた企画だと思いますし、世界初の取り組みですからね。2020年は日本で開催される記念すべきオリンピックですし、これを機に都市鉱山でメダルをつくることがスタンダードになると信じています。

啓司:こういった様々な活動を知って、ぜひ一緒に何かできないかと思っています。

岩元:例えば、EXILEさんはツアーでTシャツを作られたりしていますよね?

啓司:グッズとして販売しているツアーTシャツもあれば、僕たちが着用するツアージャージなんかもあります。

岩元:ファンの方やツアースタッフの皆さんもたくさんTシャツをお持ちだと思うんですけど、古くなって着用しなくなったTシャツって、どこに捨てようか?と悩みますよね。そういったときに、もし以前に誰が着ていたのかがわかるTシャツにリサイクルされるとしたら、その回収ボックスに古くなったTシャツを入れたいと思いませんか?EXILEやJ SOUL BROTHERSも思いを継承しながら進化してきた歴史がありますし、誰の思い出が詰まったTシャツに生まれ変わったのかわかるようになれば素敵だなと思って、将来的には技術開発をしたいと思っています。同じ思いが宿るTシャツの完全循環ができるとわかったら、リサイクルも楽しいと思います。もっとブラッシュアップして、実際に実装するにはもう少し時間がかかると思いますが、映像を見ることができたりクレジットを紹介したりなど、アーティストとファン、スタッ フを繋ぐ役割も担えると思っています。

啓司:すごく素敵ですね。

岩元:日本環境設計は、海洋ゴミとして拾われたペットボトルや古着の分子を解いて不純物を取り除き、再度分子を繋ぎ合わせる化学的なリサイクルをしているので“劣化しない”という高水準の技術が提供できます。そういった技術を評価していただいて、フランスのG7メッス環境大臣会合で技術発表をさせてもらったり、G20大阪サミットを前に行われる軽井沢会合のサイドイベントでも紹介いただいています。世界で活躍するスポーツ選手からも一緒にやりたいと オファーをいただいているので、今後もっと様々な分野の方たちとご一緒することになると思います。

啓司:エンタテインメントを創造する側として、また違った角度でリサイクルを広めていくことができたりもすると思うので、しっかりと計画を練って改めてご相談させてください。

岩元:プラットフォームはしっかりと作り上げることができますので、面白い伝え方をぜひ一緒に考えてください!ワクワクしないと伝播していかないですし、サステナブルな社会は95%の人が行動しないと実現は難しいと思います。こういう取り組みを始めてから、リサイクルいただいたものを原料に店頭販売の商品を出すまでに10年かかりました。とある企業と一緒におもちゃのリサイクルを行っているんですが、2ヵ月半で127万個のおもちゃがリサイクルされました。子どもはおもちゃを手放すことに強い抵抗感があると思いますが、これだけリサイクルされたのは子どもが理解して行動してくれたことも大きく、 とても有意義な環境教育だったことが証明されています。リサイクルをすることが当たり前の行動に繋がるように、今後も様々なアプローチをしていく予定です。その中で、ぜひ啓司さんと一緒に取り組ませていただきたいです。

啓司:ありがとうございます!ぜひ、お願いします!