NEWS 15 Jun 2018-TOPICS

月刊EXILE 2018.6月号 福山剛さん対談

月刊EXILE 2018.6月号 福山剛さん対談画像①
月刊EXILE 2018.6月号 福山剛さん対談画像②
月刊EXILE 2018.6月号 福山剛さん対談画像③

──La Maison de la Nature Gohさんは、2017年春に行われた“九楽舞 博多座”の飲食ブースに出展され、チーズタルトを販売されていましたが、その時点で福山さんとはもうお知り合いだったんですか?

黒木:福岡の知り合いの方に紹介してもらって、顔を合わせたことはあったんですが、お店でちゃんと食事をさせてもらったことはまだなくて。2017年の末くらいにお邪魔して食事をさせていただいたんですが、もう衝撃!

──衝撃?

黒木:衝撃的な美味しさ。僕も会食に行かせていただく機会も多いのですが、ここまで美味しい料理に出会えることはなかなかないです。

福山:嬉しい!ありがとうございます。フレンチって日本ではあまり長く続かないことが多いんです。僕はフランス料理店で7年間くらい働きましたが、その時は自分が作りたいものを提供して満足していました。でも、そのあとにワインバーで働くことになって、 お客さんとの距離が近くなったぶん、いろんなことが見えるようになり、自分が作りたいものだけじゃなく、寄り添っていくことも必要なんだなと思うようになりました。なので、和食の技術や和の食材を取り 入れて、どなたが来ても食べやすい料理を作るようになっていきました。

黒木:独自のスタイルを築いていかれたことも理由のひとつだと思うんですけど、“アジアベスト50”に選ばれたということで。おめでとうございます!

福山:ありがとうございます。今回、2度目の受賞だったんですけど、マカオで授賞式がありまして。そこにはトップ50のシェフが集って、連日パーティが行われるんですけど、すごく距離が近くなるんです。

黒木:1位を受賞された“Gaggan”のオーナーシェフ ガガン・アナンドとコラボもされていますよね?

福山:はい。

──そのきっかけも授賞式なんですか?

福山:10年くらい前からよく来る海外のお客さんがいたんですけど、その人が中国人フードジャーナリストで“アジアトップ50”の関係者の方だったんです。「今度上海においでよ」と言われてトップ50に入っている“ウルトラヴァイオレット”というお店を訪れたら、ガガンも来ていて、そこで出会いました。翌年にガガンが福岡に初めて来て、その夏に中国人ジャーナリストの誕生会をうちで開くことになったんですけど、ガガンもお客さんとして招かれていたはずがサプライズで「一緒に作ろう」ということになって。

──トップのシェフ同士が、そんなすぐに一緒にできるものなんですか?

福山:最初は大変でしたね。英語もできないし、“もう無理だ!”と思ったんですけど(笑)、最終的には “今回だけで終わらせるのはもったいない!”と。これを年3回くらい続けていこうということになり、“Goh Gan”というイベントが始まったんです。4月で8回目を迎えました。ガガンがいろんなところで公表しているんですけど、2020年に今のお店を閉めて、2021年に福岡で“GohGan”というお店をオープンする予定なんです。

──福岡の街を選ばれたのには何か理由があるんですか?

福山:やっぱり九州の人ってフレンドリーですし、シェフ同士も仲がいいんです。そういう性格的な部分もありますし、福岡は海や山もあって、畑が広がっているところもそんなに遠くなく、いろんな食材が調達しやすい環境もあります。順位などから解放されて、シェフライフといいますかそういうものを楽しみながら、お客さんに提供していきたいと、福岡を選んだんだと思います。

──シェフにとって福岡は魅力的なんですね。

福山:そうですね。僕も本当はフランスに行ったり、東京に行ったりしたいと思ったこともあったんですけど、結局ずっと福岡にいます。やっぱりすごく魅力的な街です。彼のお店は半年先くらいまで予約が埋まっていて、“ワールドベスト50”の7位でもあるので、世界中からお客さんがやって来ます。この九州・福岡にもそういうお店ができたらいいなという気持ちで、九州を盛り上げたいと思ってくれているみたいです。

黒木:すごくいいですね。でも、日本人の味に合わせていくのも大変ですよね?

福山:そうなんです。ガガンはインド人なので、スパイスの使い方が上手なんですが、やっぱり今はハズレもあります(笑)。すごく感覚で動いていくので、例えば日本人だとこれくらいのウニを乗せたら、バランスがいいなと思うところを、その5倍のウニを入れてみたりするんです。

黒木:すごいですね。本当に感覚で作ってる。

福山:特に“GohGan”はこれからメニューを決めていく段階なので、外しもあるけど“これも経験だと思ってくださいね”というスタンスで今はやっています。

黒木:面白いですね。

福山:やっぱりランキング上位にいる人たちは、感覚やセンスが光ってる人たちですよね。“傳”の長谷川(在佑)くんとも今年一緒に10周年記念でコラボをさせてもらったんですけど、結構みんな似ているんですよね。実は今年“アジアベスト50”に入った1位〜5位の方たちと去年一緒にコラボレーションディナーをやらせてもらっているんです。

黒木:すごいですね。

福山:そういう人たちを見ていて思うのは、細かいバランスなどを気にしているようだと、あそこまでいけないんだな、と。やっぱりちょっとぶっ飛んでいないと(笑)。

──わかる気がしますね。どんなことも冒険するからこそ、感動も大きかったりしますし。

福山:そうなんですよ。そういう人たちに出会えたことは、大きいですね。

黒木:日本にもすごいフレンチは、たくさんあるとは思うんですけど、やっぱりその中で結局は出会いなのかもしれないですね。

福山:本当にそうだと思います。人との繋がりが新しいものを生んで、広がっていく。こうやって、料理を通じてたくさんの人に出会うことができて、長年料理を作ってきてよかったなと本当に思います。